よくある質問
加工について
Q. 丸物形状は可能でしょうか？
A. はい、Φ450mmまで板厚30mmまで対応可能です。
フライス加工の他、ウォータージェット加工や旋盤で加工した実績もございます。
Q. 出来ない加工方法はありますか？
A. ワイヤー放電加工、プレスの打ち抜き加工は対応出来かねます。大変申し訳ございません。
Q. 対応サイズを教えてください。
A. 下記の通りとなります。
厚み：10mm～30mm ※厚み：10mm未満 及び 31mm以上 についてはご相談下さい。
四角形状最大サイズ：300mm x 450mm 丸型形状最大サイズ：Φ450mm
Q. 金属材料と同等の加工精度は出せますか？
A. フェルカーボは、広義にはプラスチックに分類されます。基本的には、プラスチックの加工精度とお考えください。
サイズ・形状等にもよりますが、当社では ±20～50μm を目標としております。詳細は図面等を確認しながらご相談
させて頂いておりますので、お気軽にお問合せください。
Q. 炭素繊維材料は難削材と認識しておりますが、フェルカーボも特殊な工具が必要ですか？
A. 一般的なCFRPはダイヤモンドの工具が使用されるケースが多いですが、フェルカーボはCFRP専用工具はもちろん、
金属材料加工に使用される超硬工具での加工が可能です。お客様自身で加工される場合の工具は、加工精度と工具寿命
を考慮してのご選定をお願いいたします。
Q. タップ加工は可能ですか？
A. 平面でも側面でもタップ加工可能です。ヘリサートでの加工も対応できます。ただし、側面については板厚の半分以下
までで、端部から5mm以上離れた位置とさせて頂いております。
Q. ボルトはどれくらいで締め付け可能でしょうか？
A. 締め付けトルクは、平面は1.0T系列、側面は0.5T系列での締め付けをお願いしております。
Q. フェルカーボはフライスや研磨することは可能ですか？また表面粗さはどの程度ですか？
A. はい、どちらも承ります。表面粗さ（Ra）の目安は、フライスでは3.2以下、研磨では1.6以下です。
Q. 加工品はどの形状にも対応可能ですか？
A. 基本的に切削加工可能なものは対応できます。詳細は図面等を確認しながらご相談となります。
材料について
Q. フェルカーボの母材は何の樹脂を使用していますか？
A. 熱硬化樹脂のエポキシを使用しております。
Q. フェルカーボは一般的なCFRPとの違いはなんですか？
A. 一般的なCFRPは炭素繊維に織布を用いておりますが、フェルカーボは不織布を使用しております。そのため、加工自体
はフェルカーボのほうが容易となりますが、強度については一般的なCFRPのほうが優れています。部材に必要な強度
以下でご使用いただくことをお願いしております。
特性について
Q. フェルカーボの使用環境温度は？
A. 100℃程度です。ガラス転移点が約120℃程度ですので、それ以上の温度環境の場合は強度等の特性が低下します。
またマイナス温度領域は液体窒素を保つ装置にも使用されていますので、その近傍と拝察します。
Q. フェルカーボの比重はいくつですか？
A. およそ1.3程度です。アルミは約2.7ですので、アルミの半分程度です。
Q. フェルカーボのVf（繊維の体積含有率）はいくつですか？
A. 約30％です。一般的なCFRPは約50～60％です。
Q. フェルカーボは等方性ですか？異方性ですか？
A. フェルカーボもCFRP同様に方向によって物性が違う異方性材料を使用しております。繊維を0度方向と90度方向で組み
合わせることで、疑似的な等方性に近づけておりますが360度の等方性には対応できかねます。ご了承ください。
販売について
Q. プレートでの購入はできますか？
A. プレート購入も1枚から承っております。サイズ指定プレートとなりますので、必要な寸法をご指示いただき、ご用命ください。
Q. 個人の注文はできますか？
A. 代金前払いにて承ります。お見積りと合わせてお振込先をご連絡いたしますので、ご希望の際はお問合せよりご連絡
ください。
その他
Q. 輸出は可能ですか？
A. 該非判定書を発行いたしますので、ご希望の際はお問合せよりご連絡ください。輸出手続きについては、お客様ご自身で
ご対応いただけますよう、お願いいたします。
Q. フェルカーボの価格はどのくらいでしょうか？
A. 素材ベースで体積あたりアルミの約3倍、織布CFRPの半分程度です。加工品については加工時間はアルミとほぼ同じ
ですので、更に価格差は縮まります。なお、同形状の数量ディスカウントは対応できる場合もございますので、具体的な
価格についてはお問合せよりお気軽にご相談ください。